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令和4年度当初予算案での建設業の人材確保・育成関連支援について

 建設業の人材確保、人材育成、魅力ある職場づくりの推進の3テーマでの国土交通省、厚生労働省の支援策が公表されています。
 建設業に特化した支援は13項目ありますが、ここではそのうち5項目を紹介します。

● 建設産業の働き方改革の実現(1.4億円/国土交通省)
 市町村での入札契約について、施工時期の平準化、施工確保対策(適正な予定価格の設定、ダンピング対策など)を進めて、建設業の賃金水準の適正化を図ります。
 適正な工期設定に向けた取組のため、建設業での週休2日の確保や時間外労働の状況を調査し、改善策を検討します。
 また、技術者の効率的な現場配置のため、技術者制度の拡充(専門工事一括管理施工制度、監理技術者補佐制度など)や合理化を検討します。

 

● 建設キャリアアップシステム(CCUS)普及・活用等を通じた建設技術者の処遇改善
  (1.8億円/国土交通省)
 CCUSは、技術者の技能・経験を含む就業履歴を蓄積し、その活用により技術者の能力を客観的に評価する仕組みです。

これに新たに技能労働者の労働状況の確認機能を実装して、発注者や使用者が活用することで、週休2日制や処遇改善を進めます。
 近年、入職減・離職増の傾向にある女性技術者へのCCUS普及を進めて、ライフイベントなどでキャリアが途切れた女性技能者の復職などを促進する取り組みをします。

● 建設事業主等に対する助成金による支援(68.4億円/厚生労働省)

 従来より建設事業主等への支援に特化したコースが、人材確保等支援助成金、人材開発支援助成金、トライアル雇用助成金に設けられていますが、次のような変更があります。

 ① 人材確保等支援助成金に、CCUS普及関連の支援を行う「建設キャリアアップシステム等普及促進

   コース(仮称)」 を新設
 ② 人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)における、建設キャリアアップカード登録者への

   賃金助成額10%割増期間の延長(令和4年度まで)

● 中小建設事業主等への支援(5.2億円)
 業界団体が、建設業での就業希望の離転職者や新卒者等に提供する無償の訓練、就職支援などのパッケージ事業を支援します。また、認定職業訓練などに要する経費の補助を実施します。

● 建設業許可等の電子申請化に向けた環境整備

  (3億円/令和3年度第一次補正・デジタル庁一括計上経費)
 建設業許可等の電子申請システムを構築し、令和4年中に試行、令和5年1月に運用開始します。