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【事業再構築補助金 メモ】~複数の新事業に取り組むということ~

 再構築補助金では、一つの事業計画書の中に複数の計画を盛り込むことが可能です。
 ただ、2つの計画を盛り込んだ事業計画が、この補助金の事業として強い説得力を持つものとなるかどうかはまた別の問題です。

 企業が業績面で困難な時にあえて2つの新事業を行うことで、リスクを高めてしまい、実現可能性の点でも不利になるという一般的な見方はあります。
 この件について、私がより重要視するのは、この補助金での再構築の基本的な考え方と合わないのではということです。
 具体的には、第2回の公募要領の表2:審査項目の(3)再構築点の③で、
「市場ニーズや自社の強みを踏まえ、「選択と集中」を戦略的に組み合わせ、リソースの最適化を図る取り組みであるか。」とされていることとの兼ね合いです。
 つまり、市場環境(外部環境)と自社の強みを掛け合わせ、自社のリソースの制約も考え併せて、1つの新事業に絞り、投資を集中し、現在の本業の縮小・整理もセットで行うのが、この補助金での再構築の基本的な考え方に沿ったやり方です。

 そのことが分かったうえで、2つの計画を盛り込んで、実現可能性が高く、説得力もあるケースはないかとなると、次のケースが考えられます。

 製造業の企業で、現有の設備とは異なる設備を導入して、これまで製造実績がなく、既存品と市場が重複しない新製品を製造する事業がメイン事業(1つ目の事業)。
 そして、メイン事業の新製品の製造工程で生成される副産物や、製造後に残る残渣(ざんさ/残りかす)から、メイン事業とは異なる設備を用いて、別の素材や製品を製造するサブ事業(2つ目の事業)というのであれば、2つの事業を一つの事業計画に盛り込むことに無理はないのではないでしょうか。
 ただ、副産物や残渣でサブ事業が1つ作れるのですから、メイン事業はそれなりの規模になり、リソースも多く割く必要があります。その裏返しで、現在の本業の大胆な縮小や整理をセットで行わざるを得ないでしょう。